恋の聖地: そこは、最後の恋に出会う場所。/大沼紀子のたわいもな祈り 読了。
星3.5
、以下ネタバレ感想です。
「なんだか、よくわかんないけどさ。重い荷物を背負ったままでも、きっと大丈夫だよ。」
この言葉が出てくるまでの物語はなんて無神経な男なんだろうと思っていたのに、読んだ瞬間涙が目の縁に溜まっていた。
勝手に道をどんどん進んでしまったり、デートプランが言っていたことと違いすぎてしまったり些細だけどだから今まで結婚できなかったんだなとか思っていたのにそれがこの言葉を皮切りにひっくり返されましたね。彼が今までデートに誘えなかった理由だけで主人公はただの飲み友達ではなくナンパだったこともわかりましたし(疑り深くなってしまってる主人公はまだどちらか判別しきってはいませんでしたが)、もし本当に恋愛関係になったら彼も変わってくれるかもしれないしこの恋が、ふたりが、上手く行けばいいなと思いました。手探りの年増の恋の始まり。傷もある分独特のぶきっちょさも最後まで読むと微笑ましかった。
『ナンパされ時々飲んでる飲み仲間。彼との初デートで彼の新しい面が見えて恋の予感を感じる話』
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