恋の聖地: そこは、最後の恋に出会う場所。/原田マハの幸福駅 二月一日 読了。
星4、以下ネタバレ感想です。
まずたまたま二月1日にこの話を読むことになって不思議な奇妙な、乙女チックにいうと運命的なものを感じた。
悲しいような優しいような物語だった。
幸福駅という名でありながらも、主人公家族にとってそこは父と別れ戻ってこないであろう父を待つ切ない場所だった。また新しく出会った絵かきとの別れの場所であったし、この幸福駅は全く幸福をもたらせてくれなかったのではないかなんて思った。でもそうではなかった。
時間は時に残酷だけど幸福駅は長い時間をかけて彼女に幸福を届けた。ラストの1ページ数行のもうなくなった彼女の思い出の幸福駅、日本のしなやかな白樺と彼女がまたまみえてよかった。
『父蒸発母そこに現れた絵描きに恋。母死去故郷の思い出の場所も失うが絵描きの故郷を描いた絵に出会う話』
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